そこに山と滝があるから

【山行】甲斐駒ヶ岳

台風の影響もあって天候が不安定であったこの日、どの山へ登るべきか相当悩みました。

当初は北アルプスの燕岳(つばくろだけ)を計画してましたが、悪天候との予報であった

ため、急遽南アルプスの南部の茶臼岳(ちゃうすだけ)、北部の甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳、

そして奥秩父連山の金峰山や甲武信岳も視野に入れて検討しました。

前日の予報で甲斐駒ヶ岳に決めた訳ですが、下調べもままならないまま山行計画を組み、

そして実行してきました。

 

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バスで広河原へ。そして北沢峠行きのバスに乗り換えです。

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北沢峠に到着です。標高は既に2032mです。

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北沢峠からテン場がある長衛小屋(ちょうえいごや)までは20分ほどで到着です。

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長衛小屋のテン場です。高校の山岳部などの団体が多く、満員御礼です。

私は最奥の沢近くにテントを張りました。

周囲にはテントが少なく、また沢のせせらぎが気持ちよい場所でした。

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テントに荷物を置いて身軽になったところで出発です。

甲斐駒ヶ岳のピーク方向は雲の中です。

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暫くは平坦な道をのんびり進みます。

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苔が蒸した沢沿いを、マイナスイオンを満喫しながら進みます。

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仙水小屋到着です。テン場では学生たちが出発準備をしていました。

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仙水小屋から暫く進むと、岩塊に覆われた斜面に到着します。

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岩塊の上を進むのですが、行く先は雲に覆われています・・ 後方は青空があるのだが・・

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仙水峠、標高2264mに到着です。甲斐駒の前峰である摩利支天が姿を現しました。

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仙水峠から駒津峰まで一気に500mほど標高を上げます。

ここからはひたすら急登が続きます。

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急坂の途中、雲の切れ間に鳳凰三山が! 地蔵岳の山頂にオベリスクが見えます。

横を見ると摩利支天が全容を現していました。

というのは一瞬で・・

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あっと言う間に雲の中です・・

ということで、駒津峰、標高2752mまで上がりましたが、そこから先はすっかり雲の中です。

私はここで体調を崩してしまい、この先へ進むことを諦めました。

少々寝不足気味であったことと、血糖値の管理に失敗してしまったことが敗因です。。

 

以下おまけです。

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こちらは昨年秋、白州を訪れた際に撮った甲斐駒の雄姿です。

この日は雲ひとつない晴天でした。

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そしてこちらは甲斐駒の麓にある尾白川渓谷です。

紅葉に染まる山々と清流、滝は絶景です。

 

今回は敗退に終わってしまいましたが、またいつかリベンジしたいと思います。

どうせなら、白州側から高低差2500mほどを直登するドMルートでチャレンジしてみようかとも思います。

あぁ~悔しい・・

【山行】大雪山②

夜中は風が強く、氷点下まで気温が下がりました。

そんな寒い夜をテントで過ごしましたが、満天の星空は素晴らしかったです!

 

そして2日目の朝がきました。

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快晴です! 無風で、しかも暖かい!

しかし日陰には霜が・・

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黒岳の人気者シマリスくんがテントまで遊びに来てくれました。

トイレついでに石室の入口付近を見ると「美女歓迎」・・

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お鉢平周回コースを右回りに出発です!

いやー素晴らしい! 気持ちがいい!

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お鉢平の残雪の雪解け水を水源とする赤石川に到着です。

想像以上の美景に言葉をなくしました。

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いつまでもこの美しい景色を満喫していたいのですが、まだ先は長い!

お鉢平ビューを目指し出発です!

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北海岳へ向け、ぐんぐん標高を上げていきます。

タカネトウウチソウの群落です。美しい!

移りゆく美しい景色に感動です!

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北海岳、標高2149mに到着です。

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北海岳からのお鉢平ビューです。 ついにやって来ました!

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黒岳方面ビューです。素晴らしい!

更にお鉢の縁を進みます!

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荒井岳付近(お鉢を半周ほど進んで)からのお鉢平ビューです。

そして間宮岳分岐です。 道標下に女性用のシューズが?忘れ物??

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ここから旭岳に向け進みます。 少し進むと、行く手に旭岳(裏旭)が見えてきました。

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旭岳が近づいてきました。

裏旭キャンプ指定地です。 水場は沢の水? トイレはありません。

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旭岳の斜面に取り付きます。 そこそこ斜度の大きいザレ場です。

下りは大変だろうなーなどと考えつつ、ひたすら登ります。

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もう少し!

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北海道最高峰「旭岳」、標高2290mに到着です。

山頂ビューです。

風が強く、飛ばされてしまいそうです・・

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お鉢平方面。 私が歩いてきた方面です。 手前にある山は熊ヶ岳。

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表旭方面。 下には噴煙を上げる地獄谷。 遠くに美瑛。

旭岳の表と裏は全く別の顔です。

表旭は多くの登山者が頂上を目指し登っています。

(V字の左側縁に登山道がありますが、写真では見えませんね・・)

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大雪山系全景。 雄大です!

遠くに日本百名山である「トムラウシ」や「十勝岳」が!

手前の斜面に見えるのは「金庫岩」かな? その先にあるのが「ニセ金庫岩」かな?

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旭岳山頂とは別れ、再び裏旭。下りです。

思ったとおり、下りの裏旭は結構厳しい斜度のザレ場でした。

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熊ヶ岳の斜面を登り返し、再び間宮岳分岐を経て間宮岳、標高2185mです。

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再び御鉢平ビュー。 行く手に見えるのは北鎮岳(ほくちんだけ)です。

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また行く手の左手には比布岳(ぴっぷだけ)。 どの山も火山らしい山容です。

中岳、標高2113mに到着です。

ここは西からお鉢平に吹き込む風の通り道です。

写真ではお伝えできませんが、すごい爆風です。 飛ばされそうでした・・

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更に歩を進め、北鎮岳肩の分岐です。そして北鎮岳、標高2244mです。

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北鎮岳へは登らず、更にお鉢の縁を進みます。

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北鎮岳の先は様々な種類のお花たちが待っていました。

チングルマの綿毛にメアカンキンバイ、イワギキョウ、コガネギク、ミヤマリンドウ等々・・

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ハイマツの道を抜けると「お鉢平展望台」。 これでお鉢平とはお別れです。

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ここから黒岳石室まで一直線。

道沿いには見事なお花畑が! 和みます!

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ヨツバシオガマ。満開期は過ぎてますがきれいです。

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黒岳が近づいてきました。

右手はお鉢平から続く赤石川の谷です。 何もかもスケールが大きい・・

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秋をすぐそこに感じます。 ナナカマドの実も色づいています。

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石室に戻ってきました。

大雪山の美観に心を奪われ、時間を忘れていました。

リフト&ロープウエイの運転終了までギリギリの時間です。

急ぎテントを撤収し、下山開始です。

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黒岳への坂道の途中から石室を眺め、別れを惜しみます。

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黒岳山頂直下でキツネくんと遭遇です。

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再び黒岳頂上です。

昨日は雲に覆われていた北側の景色を眺めつつ、急ぎ下山です。

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前日とほぼ同じ位置にある太陽と、そして黒岳の影。

あれから24時間近く経過したんだな~なんて考えつつ、素晴らしかった大雪山の旅の締めくくりです。

何とかリフト&ロープウエイの営業終了時間に間に合いました。

 

2日目は20km強を歩きました。

進む度に変化していく絶景に都度感動していたせいか、まったく疲れを感じませんでした。

 

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最後は帰りの飛行機の中からの大雪山です。

カムイミンタラ

山行終えて改めて考えると、山々の全てに神が居たような気がします。

また登りに来ます!

【山行】大雪山①

日本百名山第5座、北海道最高峰「旭岳」を含む「大雪山」に登ってきました。

今回は晴天に恵まれ、素晴らしい山行になりましたので、2回(2日間)に分けて

掲載させていただきます。

 

甲斐駒ヶ岳から下山した翌日、羽田から旭川へ飛び、その日のうちに層雲峡より

大雪山系最北「黒岳」にある「黒岳石室」を目指しました。

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層雲峡からは黒岳の五合目までロープウエイ利用です。乗り場の標高は660mです。

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さすが観光名所。素晴らしい景観です!

ロープウエイには多くの方が乗車してましたが、外国人の方々の姿も多数見受けられました。

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7分で五合目、標高1300mに到着です(^^)v

山地図によると、ここまで歩いて登った場合は2時間半。しかも急坂です。

「カムイミンタラ」 ”神々の遊ぶ庭”というアイヌの言霊。

アイヌの方々は神の居る場所として崇めていたのでしょうか?

それとも単にヒグマが多い場所として名付けたのでしょうか?

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「とっていいのは写真だけ、残していいのは足跡だけ」

高山植物や動物を大切にし、生態系を壊さないように!ですね。

次いでリフトで七合目へ(^^)v

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15分で七合目、標高1510mに到着です(^^)v そして七合目ビューです。

ロープウエイ&リフト利用の登山は初めてですが、こんなに楽をして七合目まで登れてしまうなんて。。

ドM追及型の私としては、少々恥じらいを感じてしまいました。

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ここで登山届けを記入して入山です。ヒグマに遭遇しませんように!

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七合目から黒岳山頂までの標高差は500m弱です。 坂道の途中で横を見るとすごい雲が・・

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「小さな花にも一つの命」 そして蜂も懸命に生きています!

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八合目に到着です。 そして八合目ビューです。

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更に九合目に到着。三日月がきれいです。

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素晴らしい景色に息を呑みます。

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最後の急登です。そして黒岳山頂、標高1984mに到着です。

北海道の山は標高1000~1500mで森林限界を超えると聞いてましたが、

確かにロープウエイの駅付近で森林帯が終わっていました。

また北海道の標高2000mは、本州のアルプス頂上の環境程度になると

聞いていましたが、黒岳頂上に着いてみると正に景観はそんな感じです。

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幻想的な世界です。 そして雲海には雲の滝です。

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そして私が居る山頂の影には ブロッケン現象が。

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いつまでも留まりたかったのですが、間もなく日暮れですので目的地へ急ぎます。

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振り返ると夕日に染まる黒岳山頂が。そして行く手には本日の宿営地「黒岳石室」が見えました。

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石室到着です。受付を済ませ、急いでテントの設営です。

そんな中、夕日は刻一刻とその美しさを増していきます!

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きれいです! 素晴らしい! しかし、寒い・・

 

この後は夕食に温かいカレーライスを食べ、素晴らしい夜空を眺めながら晩酌をしました。

至福の時間です。

 

—————②(2日目)へつづく————–