そこに山と滝があるから

塔くんに会いたくて!

以前ご紹介した山頂に住むおデブ猫「塔くん」。

今回も塔くんに目標を定め、塔ノ岳トレーニングです。

 

毎度の事ながら戸沢から入山。

 

政次郎尾根ルート。 楽しい登り坂です。

 

尾根では木道工事中。 ご苦労さまです。 塔ノ岳の坂を登り詰めると、

 

居ました。 塔くんです!

 

塔くんは人なつっこい猫ですが、シャイなのでカメラ目線はムリ・・

塔くんからは一旦離れ、山頂からの眺望。 富士は霞んでイマイチです。

 

塔くんが居なくなったと思ったら、定位置「塔くんのベッド」に移動していました。

大倉尾根を登ってきた方が「いたいた、おいでー」と話しかけると、猫なで声。

塔くんデブ化の原理原則はここにありです。

これにて終了です。

下山はいつもの天神尾根ルート。

 

今回は塔ノ岳山頂にて素敵な方と出会いました。

77才のおじい様で、山歴はなんと60年超。

丹沢の山が大好きで、毎週のように登っているそうです。

短い時間でしたが、これまでに登った様々な山の話しを聞かせていただきました。

そして食後におすそ分けいただいた苺と大福、美味しかったなー

ありがとうございました!

別れ際に「山へ登れることは幸せだ」と仰っていました。

仕事も現役でバリバリやっていらっしゃるそうですし、いつまでも健康で、

そしていつまでも山に登り続けていただきたいです。

またお会いできることを楽しみにしながら私も山に登り続けます。

 

ということで、引き続き次なる山を目指します!

その山のルーツが見たくて!愛鷹鋸岳

愛鷹山、その昔は成層火山であって、山体崩壊にて今の姿になってしまったと言われています。

現在の姿を見る限りでは、その山容の面影は全くありません。

しかし、富士の裾野に鎮座する、愛鷹山の広い裾野を遠くの山から眺めると、その昔にあった

であろう標高2800mの成層火山の山容をイメージすることは容易にできます。

そしてその火口があったのが、愛鷹山塊のほぼ中央にある「鋸岳」付近と言われています。

この愛鷹鋸岳は、登山道としては危険なルートと言われ、山地図では「通行禁止」とされて

いますが、多くの人が通過しているルートであり、クサリやロープで道は確保されています。

今回はその火口の痕跡を近くで眺めてみたく、確保&脱出装備を持参して臨んでみました。

 

裾野市の山神社よりスタートです。 行く先に鋸岳の稜線。

 

林道が切れ、しばらく進むと枯れ沢の上り坂。

 

標高を上げると次第に雪が深くなり、稜線手前は凍結箇所が待っていました。

割石峠に到着。 V字の大きな岩の裂け目です。

蓮莱山に向け少々進むと、火口の縁っぽい感じが始まります。

 

蓬莱山に到着。 ここで装備を装着して出発です。

蓬莱山から鋸岳。 火口の縁っぽい感じです。

どこに道があるのかよく分かりませんね。

 

よく見るとクサリと踏み跡があります。

 

危険なルートではありますが、周囲に木や岩の手がかりが多数あります。

 

足がかりもありますので、セルフビレイと三点支持を怠らなければそれほど難しくはない。

 

北側の斜面には積雪があり、少々凍結しています。

 

ひたすらクサリにロープ。

行く手には鋸岳ルートの終点、位牌岳。

足元は切り立った崖。 火口の縁っぽい感じです。

 

ひたすら続くクサリ。

 

降雪が強くなってきました。 最後は位牌岳のピークを目指し登り詰め、

 

位牌岳に到着。 これにて鋸岳ルートは終了です。

 

ここにも警告看板。 横目に見つつ下山です。

 

前岳経由の下山ルート。 新雪&樹氷がキレイです。

 

以上で終了です。

このルート、装備を持たずに通過するのは確かに危険です。

山は自己責任ですから強要はできませんが、装備を持たずに入ろうとする人がいたら躊躇して

いただきたいものです。

滑落や転落、あと落石があっても不思議ではありません。

また固定ロープが摩耗して切れかかっている箇所や、クサリの溶接部が外れてしまっている箇所、

更には支点アンカーが抜けてしまっている箇所もありました。

固定ロープやクサリに全体重を預けるのは極力避けた方がよいです。

 

ちなみにですが、箱根もはるか昔は成層火山であったと言われています。

富士はその雄姿を今も保っていますが、富士の周辺に、富士同様の山が2つも存在していたという事です。

今もその姿を留めていたら、この三山の存在はすごいものだったことでしょう。

また愛鷹と箱根は度重なる火山活動と浸食等を経て今の形になったとしたら、富士もいつ同様の

運命を辿ることになるか分かりません。

今見られる富士は一時的な姿であり、今だけしか見られないのかもしれません。

宝永火口がその一歩だと考えると、その巨大な火口スケールから見ても腑に落ちます。

いずれにせよ、これらの活動は10万年という長い時の中での話しでありますが、地球誕生からの

歴史を考えると短い時間の中で起きた些細な事柄です。

 

ではまた次なる山を目指します!

引き続き行動あるのみです。

次はどんな山かな?