社長日記

挑戦するということ

「挑戦」という言葉に、皆さんはどのような印象を持つでしょうか。

「挑み、戦う」というからには、だいぶ力も気合も入った状況で、勝つか、負けるかの勝負の様相も
あるでしょうか。

日常の生活や仕事の中に、このような「挑戦」という要素が入ってくると、さて、どうなるんでしょう?

これまでより余計に時間もかかるし、体力も消耗しそうです。
友達や家族と遊ぶ時間も、のんびりする余裕も無くなるかもしれません。
しかも、挑戦したけど失敗してしまい、努力が水の泡になるというリスクもあります。

「挑戦」しないよりは、する方が大変になるのは間違いない感じがします。

なのに、なぜ「挑戦してみよう!」という人が出てくるんでしょうか?

「挑戦」には、こういった大変な思いをしてまでも、「やってみよう!」という、得も言われぬリターンが
あるからではないでしょうか。

仕事における「挑戦」は、私たちコムブリッジのような企画、制作の会社にとっては、とても大事です。
「挑戦」がない普通の提案では、お客さまの期待感にはつながりませんし、他社との差別化もできません。
そんなわけで、大なり小なりの「挑戦」を日々繰り返しているともいえます。

私も、仕事の相談を受けた際には、頼まれてもいないアイディアや考え方を、ひとつかふたつは採り入れた
提案をするように心がけています。
オリエンシートには記されていない、「本当はこれを実現したい」という本質的な目的があるのではなか
ろうか?という仮説をたてたり、取り急ぎの目的はこれでも、将来的にはここまで到達したいのではなか
ろうか?という将来のゴールを設定したりして、「だったら、こんな事もやってみてはいかがでしょう?」
という提案をします。

これは、私の中での「挑戦」です。

「この辺でいいかな?」というところから、更にもう少し突っ込んで調べたり、考えたり、人に意見を聴い
たり、本から学んだり・・・・。
時間も根気も使いますが、そうすることで、「これはぜひやってみたい!」と自分自信も感じられるような
提案を導き出すことが出来たりします。

その提案の反応のほとんどは、「いやぁ、そこまではまだ・・・。」というようなリアクションだったりする
のですが、たま~に「おお!それはイイですね!ぜひやってみたいです!」というような、嬉しい反応が
あることも。

こういった流れで仕事が受注できたり、予算が増えたり、という結果につながることもあり、それが私に
とっては「挑戦」のご褒美です。
また、時々ではありますが、更に大きな仕事や新しい領域の業務へのチャレンジの機会をいただくことも
あります。

毎回の仕事の中でのささやかな「挑戦」の積み重ねがいつしか自分の仕事に大きなリターンとなって戻って
くると考えると、「挑戦」しない方がもったいない、と感じませんか?

皆さんはどんな「挑戦」をしてますか?

今日はこんなところで。

9月で超えた!

まだ9月なのに、昨年の記録を超えちゃいました!

なにが?って、それは、「訪日外国人の数」です。

訪日外国人数は、昨年1,341万人で過去最高を記録していましたが、
なんと、今年は9月までの累計で1,448万人となり、すでに昨年の記録を
100万人以上も超えてしまったんです。

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※図表はTRAVEL VOICE Webサイトより

9月の人数を国別で見ると、中国が前年同月から倍増となる99.6%増の
49万1200人で、やはり中国からの訪日客数の伸びが、全体にも大きく
影響しているのが分かります。

▼クリックして拡大

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 ※JNTO発表資料より

9月末段階で累計での伸び率が48.8%ですので、昨年の1年間の人数、
1,341万に伸び率を掛けると、1,995万人強となり、2,000万人超えもぐっと
現実味を増してきたと言えます。

あと3か月、年間の記録更新は確定ですから、あとは2,000万人を超えるかどうか。

これから毎月の発表が楽しみですね!

「当たり前」の凄さ

ラグビーワールドカップが、「母国」イングランドで開催されています。
いよいよベスト4が決まり、優勝をかけた熱戦が今から楽しみですね。
日本代表の大健闘により一気に注目が集まりましたので、テレビで観戦された方も多いかと思います。

日本代表、本当に強かったですねぇ!
初戦の南アフリカ戦が決してフロックでは無かったというのがその後の試合でも分かりました。

私は高校生の時ラグビー部でしたので、テレビ観戦では日本代表の試合も以前から観ていました。
今の日本代表の強さは、「名将」エディ・ヘッドコーチの手腕によるところが大きいと思います。
エディ・ジャパンは、「世界で一番の練習量」と評されていますが、メンバーの鍛え抜かれた身体や、
試合の後半まで走り抜ける体力をみるにつけ、相当なトレーニングを積んできたに違いありません。

エディ・ジャパンの強さの秘密はなんなのでしょう?
それは、「今までにない驚きの戦術」や「必殺技(笑)」などでは無く、「当たり前の事をちゃんと
やれるチーム」になった、というところではないかと思います。

怒涛の連続攻撃を可能にしているのは、ボールを前に落とす反則=「ノックオン」をしない、という、
ある種「当たり前」の基本技術のたまものです。

経験者の皆さんは良く分かると思いますが、あの楕円形のボールは相当に扱いにくいんです。
しかも、対面の敵がもの凄い勢いでタックルをしかけてくるプレッシャーの中で、うまくハンドリング
するのは、本当に難しい。

以前の日本代表は、「ここぞ!」という時に世界の強豪のプレッシャーに押され、痛恨のノックオンで
試合が止まり、相手ボールになる事が度々でしたが、エディ・ジャパンのメンバーは本当にノックオン
が少なかったです。
調べたわけではありませんが、他チームと比べてもかなり少なかったのではないでしょうか。

話しによると、わざと石鹸水で濡らして滑りやすくしたボールで練習したり、たまごをボールに見立てて
練習したり、そこまでやるか?というような練習をしていたそうです。

その成果が、「ボールを前に落さない」という「当たり前」のことができるチームを創ったのではない
かと私は思っています。

スポーツでも、仕事でも、「やって当たり前」のことをしっかりやるというのは、実に難しい事。
それをやれる人、チーム、組織は本当に強く、皆から頼りにされる存在なのだと思います。

エディ・ジャパンの活躍を刺激に、私自身もコムブリッジも、基本を忘れず「当たり前」のことをしっかり
やれるよう、日々努力しようと思いを新たにしました。

さて、どこが優勝するか?準決勝、決勝の戦いが楽しみです!

今日はこれにて!

「真実の瞬間」

さて、今日は「真実の瞬間」という本にについて。

広告・プロモーション、イベントというコミュニケーションに関わる業界で仕事をして
いる私自身も、生活者として様々な企業や団体のコミュニケーションに接しています。

商品やサービスに関心を持つかどうか、実際に利用して気に入るかどうか、普段はあまり
意識していませんが、私たちはひとつの商品やサービスに対して、実に多様な角度から
評価して判断をしています。

それぞれの評価は具体的、論理的であることもあれば「好き、嫌い」とか「なんとなく」と
いうような感情的であいまいなものまで、実に様々ではないでしょうか。

このような商品やサービスに対して顧客が評価する接点を「真実の瞬間」と位置づけて、
その「瞬間」の品質を向上させることが、顧客満足の重要なポイントである、と説くのが、
その名も「真実の瞬間」(ヤン・カールソン著)です。

以前「逆さまのピラミッド」という本をご紹介しましたが、私はこのふたつの本のタイトル
をセットで、自分の仕事における「座右の銘」としています。

企業の商品やサービスが提供されるのは店頭など「現場第一線」が多くを占めていると思われ
ます。
まさに、「逆さまのピラミッド」で一番上にくる、頂点を下にした長い辺の部分にあたります。

ここが企業にとって重要な「顧客との接点」であり、この接点での出来事が商品・サービス、
ひいては企業そのものの評価に大きな影響を与える「真実の瞬間」という訳です。

この「接点」は、会社にもよりますがひとつであることはほとんどはなく、数多くの接点に
数多くの人が関わっていますから、ひとりの顧客は複数の「真実の瞬間」を通して、評価を
決めている、という訳です。

最初に「真実の瞬間」について知った講演の中で、「サービスは足し算ではなく、掛け算で
ある。」と教えていただきました。

10回の「真実の瞬間」のうち、9回で良い印象を残しても1回の印象が悪ければ、全て
台無しになってしまう。
なので、この場合の評価は90点ではなく、マイナスになってしまうという事です。

「なるほど!」と感じると同時に、「怖っ!」という気持ちが起こりました。

私たちの主な仕事であるイベントは、「真実の瞬間」のオンパレードのようなものです。
現場でお客さまに対応してくれるスタッフのひとつひとつの応対が評価につながる、という
のは当たり前の事ですが、「足し算ではなく、掛け算。」と考えると、準備段階から含めて
あらゆるヒト・コト・モノがこの「真実の瞬間」、そしてお客さまの評価につながっている
と考えなくてはならない、という事をあらためて実感したのです。

「真実の瞬間」。1990年日本語版発売なのでもう四半世紀も経っていますが、普遍的な
教訓があるので、興味を持たれた方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

今日はこれで。

やるなぁ、黒霧

日記というにはずいぶん間が空いてしまいました。
「無理をせず。」が基本コンセプト(笑)ですので、こんな時もままあるということを
ご理解のうえ引き続きよろしくお願いします。

昨日から、今週2回目の九州出張です。
出発の朝、羽田空港に向かうモノレールで、ある車内ポスターに目を奪われました。

それが、これ。

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大人気の焼酎「黒霧島」と、その生産地「都城市」のタイアップ。

そういえば、少し前に焼酎の売上ランキングで暫く振りに鹿児島県が首位の座を奪われ、宮崎県が
首位に立ったと言うニュースがあったなぁ。
私がそうなんですが、黒霧島は鹿児島の焼酎と思ってた人も多いと思います。
宮崎県なんですね~。

これまであまり産地訴求をしている印象はありませんでしたが、いよいよ満を持して、と言う感じ
てしょうか。

確かに、最近どこにでも置いてありますよね?
東京はもちろん、地方都市の居酒屋にも、鹿児島にもありましたし、日本酒どころの石川県や福井県
でも、普通に置いてありました。

圧倒的な認知度を得てから、「実は、ウチなんです。えへへ。」という、このやり方、中々やるなぁ・・・と
関心しました。

連貼りになっていて、それぞれ東京と都城市を並べて、比べて、うまいこと表現しています。

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やるなぁ、黒霧島。
やるなぁ、都城市。