そこに山と滝があるから

黒戸尾根から甲斐駒へ

今回も出張ついでの山行です。

松本への出張でしたので、北アルプスへ行くか、それとも八ヶ岳・・など色々考えた結果、甲斐駒ヶ岳を

黒戸尾根から登ることに決め、行ってきました。

この甲斐駒ヶ岳は古くから修験者にとって信仰の山であり、日本三大急登と言われる黒戸尾根は標高差が

2200mという過酷な修行の道なのです。

白州の登山口から入山。

竹宇駒ヶ岳神社で旅の安全をお祈りし、尾白川にかかる吊り橋へ。

原生林の中の緩やかな上り坂がひたすら続きます。

2時間ほど登ると笹ノ平。

クマササの中の道を八丁登りへ。

長い急登道である八丁登りを詰めると刃渡り。

紅葉が見ごろで、気持ちがいい。

刃渡りの先はハシゴやクサリが始まります。

標高2000mを越えるとクマササは消え、苔蒸した原生林の森です。

黒戸山を越えると五合目に到着。 ここから頂上付近まで見渡せるはずですが、この日はガスの中。

五合目小屋跡。

小屋跡の先は長いハシゴ。

ハシゴだらけ。

アスレチックな道ですが、気持ちがいい!

よく整備された道に感謝です。

七丈小屋に到着。 この日はここのテン場利用です。

七丈小屋のテン場は、登山道を150mほど登った先にあり、その登山道がハシゴや急な坂道だったりしますので、

日暮れ後に酔っぱらって歩くと遭難の可能性大です。

真剣に身の危険を感じました・・

 

そして翌朝。

4時に山頂へ向け出発。 夜明けです。

八合目御来迎場。

雲海です。

山頂が近づいてきました。

九合目付近に到達。

ご来光です。

息を呑む瞬間です。

山頂を目指します。

後方には八ヶ岳。

遠くに北アルプス。 穂高、槍、剱まで全部見えます。

山頂に到着。

山頂標の後ろには仙丈ケ岳。

西側の斜面に甲斐駒の巨大な影。 その先に中央アルプス。

鋸岳。

南の眺望。 右手前が仙丈ヶ岳、 左は白峰三山から塩見、荒川、赤石、全部見えます!

北東は奥秩父。 五丈岩が見えます。

再び東の眺望。 手前は鳳凰、その先に富士。

下山開始です。 右手に摩利支天。

この素晴らしい世界は間もなく終了。

名残惜しい気持ちで、再び山頂を振り返ります。

最後に五合目から。

 

以上で終了です。

おまけです。 松本のアルプス公園から北アルプス。

真ん中の尖がりが常念岳、左が蝶ヶ岳、右は大天井岳から燕岳。

そして出張終了後、再び白州に戻りました。 八ヶ岳。

甲斐駒に日が沈みました。 幻想的な瞬間です。

 

今回は秋晴れの中、素晴らしい旅になりました。

やはり南アルプスは最高です!

では引き続き次なる山や谷を目指します!

木ノ又尾根と源次郎尾根

今回は表丹沢の獣道トレーニングです。

戸沢を起点に、木ノ又尾根を木ノ又小屋まで登り、下山は花立山荘から源次郎尾根を下降する周回コースです。

源次郎沢を渡渉し、書策新道より入山です。

源次郎沢と水無川本谷の間の植林帯を登っていきます。

木々の間に水無川本谷のF5。

F5落ち口からの美瀑。

水無川本谷の渡渉箇所に設置されている書策新道唯一の道標。

書策新道を外れ、木ノ又尾根へ。

人の踏み跡はなく、獣道のみ。 鹿糞や鹿毛がいっぱいで、辺り一面が獣臭い。

ホトトギス発見。

稜線の接近を感じます。

最後の詰め。

右手には烏尾と三ノ塔。

左手は塔ノ岳と富士。

木ノ又小屋の裏手を抜け、縦走路に到着。

塔ノ岳山頂を目指します。

リンドウ。

山頂に到着。

塔くんの猫ベット。

ベットの主は麓に降りて幸せに暮らしているそうですが、なんだか寂しい・・

人が多いので長居は無用。 花立山荘に向け下降開始です。

大倉尾根を外れ、源次郎尾根へ。

岩場の展望台。

独り占めです。

この尾根は源次郎沢を詰めた人たちが歩くので、しっかり踏み跡がついてます。

源頭の展望台。

再び誰も居ない展望台を独り占め。

明確なトレースを辿り更に下降すると、鹿の親子が通り過ぎて行きました。

再び源頭の展望台。 三度の展望独り占め。

その後は急な植林帯をひたすら下降し、書策新道へ合流。

 

以上で終了です。

この2つの尾根、登山道ではありませんので、当然ですが人はいません。

人がいない山や谷を愛する山バカ、もしくは山で仕事をする達人しか通らない獣道です。

 

では引き続き次なる山や谷を目指します!