そこに山と滝があるから

【大人気!鍋焼きうどん】鍋割山

鍋割山といえば「鍋焼きうどん」。

山頂でいただくアツアツのうどんは格別です。

今回はこの「鍋焼きうどん」が目当てではありませんが、鍋割山を目指してみました。

 

鍋割山は過去に何度か行ったことがある山です。

これまでの鍋割山は、表丹沢や主脈縦走の途中に通過するだけの山でした。

今回はこの山のみを見つめてみたく、南から登り、西から下山する周回コースにて、この山の持つ魅力を肌で感じて来ました。

CIMG8891 CIMG8892

この山を目指す人の多くは大倉から入山し、大倉尾根、もしくは二俣を経ての周回コースです。

今回は皆さんとは異なる登山口、「寄(やどりき)」標高288mより出発です。

バス停には人影すらありません。 駐車場もガラガラです。

CIMG8893 CIMG8894

民家を抜け、茶畑に突入。 畑には一面霜が降りています。

CIMG8897 CIMG8898

原生林の中をひたすら登って行きます。 山道は一面落ち葉の絨毯。

CIMG8899 CIMG8900

原生林が終わり、杉林の中へ。 その先の林道を渡り、再び山道が続きます。

CIMG8901 CIMG8903

合掌! その先は支脈尾根道。

CIMG8904 CIMG8907

視界が開け、櫟(くぬぎ)山、標高810m。

CIMG8905

三ノ塔方面。

CIMG8906

秦野方面。

CIMG8910

木々の間に富士。

CIMG8909 CIMG8911

更に進んで堀山、標高908mに到着。

CIMG8915

堀山の北側斜面の先に鍋割山のピーク。

CIMG8917 CIMG8919

更に尾根道を進み、「後沢乗越」という大倉から二俣を経てここに至る分岐に到着。

CIMG8920 CIMG8922

いました! 予想通り、すごい人です。 大倉から登って来た人たちです。

ここまでの静けさが嘘のように賑やかになりました。

CIMG8923 CIMG8924

標高1000m地点を越えました。

CIMG8926 CIMG8931

再び合掌! 霜が解けてぬかるんだ尾根道を進みます。

CIMG8933

尾根の途中から檜洞丸。

CIMG8935

南アルプス。

CIMG8936

富士。

CIMG8937

富士拡大。

CIMG8939

更に進んで山頂直下。

CIMG8940

再び富士。 間もなく雲に覆われてしまいそうです。

CIMG8944

箱根方面。 その山容は雲の中。

CIMG8945 CIMG8946

山頂、標高1272mに到着。 すごい人です。 皆さん鍋焼きうどんを食べてます。

CIMG8948 CIMG8950

鍋割山荘は鍋焼きうどん待ちの人々。 そんな混雑風景を横目に見つつ通過です。

CIMG8951 CIMG8952

ここから今回の主目的、雨山峠を経て、寄に至るルートへ突入です。

CIMG8953 CIMG8954

鍋割山の西側斜面を急下降。 人がほとんどいない静かな山道です。

CIMG8955 CIMG8956

鍋割峠に到着。 高難度であるコイル沢ルートの入口が見えますが、向かわず通過です。

CIMG8957 CIMG8958

ここからヤセ尾根にクサリの連続です。

CIMG8959 CIMG8960

長いクサリ場です。

CIMG8962 CIMG8963

人が居ました。 ヤセ尾根通過中です。

CIMG8965 CIMG8966

更にクサリにヤセ尾根は続きます。 以前このルートを歩いた時は春でした。

このクサリ場に咲いた満開のミツバツツジがあったのを記憶しています。

CIMG8967 CIMG8968

雨山峠に到着。 小休止です。 そしてここから沢沿いコースに突入です。

CIMG8969 CIMG8970

人の踏み跡を頼りに出発。 このルートは崩壊が現在進行形です。

CIMG8971 CIMG8973

大雨の度に崩壊が進行する谷。 昔のルートは完全に失われています。

CIMG8974 CIMG8976

ルートは谷底の枯れ沢を這いつくばる様に続きます。

そんなルートを進んだ先にワイヤーに吊られた道標。 増水した水に流されないように吊られているんですね。

CIMG8977

すごい・・

CIMG8979

雨が降った時の通行は不可能、というか自殺行為のルートです。

CIMG8980 CIMG8981

このルートはいずれ山地図から消されてしまうのかもしれませんね。

一旦斜面の中腹に上がり、そしてまた別の谷に下って、更に枯れ沢道は続きます。

CIMG8982 CIMG8983

谷の斜度が少し緩やかになってきました。

CIMG8986 CIMG8988

自然環境に消されてはまた作り直している谷斜面途中の山道です。

更に進んで、鍋割峠へ通ずるコイル沢ルート分岐に到着。 コイル沢方向は「危」と書いてあります。

CIMG8990 CIMG8992

釜揚平の先の大崩壊地。

CIMG8996 CIMG8998

やがて枯れ沢は終わり、砂防ダムが連続。 ここも崩壊は現在進行形です。

砂防ダムには、上流から勢いよく転がってきた岩が傷つけていった痕跡が・・ 水の力恐るべし・・

CIMG9000 CIMG9001

沢を対岸に渡ってはまた戻るというジグザグなルートが続き、登山口に到着です。

 

これにて今回の旅は終了です。

鍋割山の鍋焼きうどんは1時間~1時間半待ちらしいです。

そんな鍋焼きうどんを食しながら山頂でほのぼのするのも楽しい旅ですが、雨山峠ルートのスリル満点な旅もおススメです。

でも雨天や荒天時は絶対に選択してはいけないルートです。

崩落、落石、滑落、増水など、危険満載なルートであること間違いなしです。

 

今回の旅は山、自然の恐ろしさを肌で感じることが出来ました。

そして状況に応じたルートファインディングの重要性を改めて考えさせられました。

生死の境は状況判断です。

無理して進んだ先に死あり、戻る勇気に生ありということですね。

山で起きる全て事は自己責任だということです。

 

そんな危機管理を抱き、そして更なる経験や知識の深度化を図るためにも、引き続き行動あるのみです!