そこに山と滝があるから

横窪沢小屋、そして光岳へ

昨年8月の最後の週末に滞在した南アルプスの横窪沢小屋。

小屋の管理人である木村さんと交わした「小屋開きのお手伝い」という約束を実行してきました。

7月7日(土)、横窪沢へ向け沼平のゲートより出発です。

畑薙第一ダム湖は満水です。

私の先を歩くのは、今回共に旅をするベルギー人のデヴィッド。

彼はコムブレインズのライターであり、英語学校の先生であり、山バカです。

畑薙大吊り橋を渡り、ヤレヤレ峠。

上河内沢は増水中。 落ちたらダム湖まで流されてしまいそうです。

渡り板が折れそうな吊り橋を慎重に渡るデヴィッド。

中の段、小休止です。

横窪沢小屋に到着。

この日は小屋内の作業をお手伝い。 そして夜は酒盛りです!

 

7月8日(日)、終日小屋のお手伝い。

水を引いたり、天然の冷蔵庫(野菜の保管場所)を作ったり。

デヴィッドは身長が2m近いので脚立要らず。

この日の仕上げは草刈り。 草刈り機は初体験でしたが、やればできるもんです。

 

7月9日(月)、光岳へ向け出発。

展望ベンチ。

横窪沢小屋と茶臼小屋の中間点、倒木ベンチ。

樺段。

樺段から少し戻って、木村さんから託された道標を設置。

茶臼小屋に到着。 ここからはデヴィッドの目的達成の旅です。

茶臼小屋では管理人の風岡さんと再会。

7年前に台風で足止めされた際、大変お世話になったそうです。

1時間ほどの茶臼小屋滞在を経て、デヴィッドの主目的である光岳へ向け出発。

シャクナゲがキレイです。

茶臼岳の山頂。 この山との相性が悪いのか、いつ来ても、何度来ても真っ白・・

天候が悪くなりそうなので先を急ぎます。

何気にキツイ樹林帯稜線のアップダウン。

易老岳。

三吉平の先は涸れ沢状のガレ急登。

デヴィッドは足が大きいので、このガレをすごく嫌っていました。

静高平に到着。 冷たくて美味しい清水をいただきます。

雨が降り出したので、光小屋へ急ぎます。

営業開始を翌日に控えた光小屋。

管理人の原田さんに、横窪沢の木村さんからの伝言を伝え、茶臼の鈴木さんからのメモを渡し、暫し休息。

 

7月10日(火)。

光小屋の朝焼け。 出発です。

光岳山頂。

光石。

急いで山頂に戻ると、

間に合いました。 ご来光!

朝日の光を浴びる山頂標。 その名を象徴するような、これぞ光岳山頂という瞬間です!

デヴィッドは日本百名山80座目を達成!

移動開始です。 イザルガ岳は朝モヤに包まれているのでパス。

北西に中央アルプス、その先に御嶽山。

ここからはデヴィッドとは別行動にて茶臼岳への稜線を急ぎます。

途中再び北西方面の眺望。

希望峰の直下から望む光岳。

仁田岳の直下から望む光岳。

間に合いました。 雲が湧きだす前に拝めました! 茶臼岳と上河内岳です。

上河内岳の先に聖岳! これが見たかった。

茶臼岳の山頂を急ぎ目指します。

上河内岳バックの茶臼岳山頂標。 やっと拝めました!

これでいつ来ても山頂真っ白ジンクスを払しょくです。

茶臼小屋へ戻るとヘリの荷上げ。

茶臼で荷運びを少しだけ手伝いつつ、荷上げ中の横窪沢へ急ぎます。

その後は横窪沢でデヴィッドの到着を待ちつつ再びお手伝い。

デヴィッド到着後は一緒に下山し、白樺荘でひとっ風呂です。

 

以上にて終了です。

百名山制覇を目指すデヴィッドの記念すべき80座目の旅は終わりました。

また彼は7年前の嵐の中で助けてくれた恩人との再会が出来ましたし、彼と私は今回の旅で多くの素敵な出会いがありました。

木村さんが大事にする言葉「一期一会」、かけがえのない出会いです。

そして8月にまた酒を持ってお邪魔します!

あと横窪沢の小沢さんリクエストのリンゴ以外のフルーツ、更には木村さん好物の肉も持参します。(たぶん)

では引き続き次なる山や谷を目指します。